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2008年12月02日(火)
京王八王子駅
期間:11月15日~11月30日
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◆京王八王子駅からJR八王子駅方向に歩いた、一二三(ひふみ)横丁にある。
創業は昭和7年。先代が都心の店で修業し、八王子でうなぎ割烹を開いた。 現在は、2代目にあたる時田宗作さんが、80年近い店の暖簾を守る。 2007年3月、市内から移り現在地に店を構えた。 ◆蒲焼はうなぎとたれ、焼き加減が勝負という。 器用な手つきで、うなぎを背から割いて、串刺し、焼いて蒸す。 事細かな記述は控えるが、一連の工程に美味しく焼きあげる技術を受け継いでいる。 備長炭で焼き上げたうなぎは、ふわーっとして、しつこさがなく、さっぱりした風味が持ち味。 注文を受けてから配膳までの時間は、約5分を目安にしているそうだ。 職人さんの業界用語でもある、下準備、「段取り」の成せる業(わざ)であろう。 ◆ウナギが描かれた名刺には、店名の「と、き、た」と刷り込まれている。 まるで隠し文字のようでありながら、センスの良さがうかがえる。 考案したのは、店主の奥さまの時田美鈴さん。 先代の心象を損ねないように腐心し、試行錯誤を重ね完成度の高い作品に仕上げた。 ◆「うなぎ屋の前でともかく深呼吸」 うなぎ屋の前で、匂いだけ頂戴して通りすぎる行為を江戸の昔、川柳に詠まれた。 だが、「ダイニングときた」のメニューは、こうしたイメージを、 ちょっぴり修正してくれそうだ。 例えば、ランチのうな丼は、本物の味をリーズナブルな価格で提供している。 うなぎに、サラダ、ミニ茶碗蒸し、お漬物、汁物、コーヒーが付いて料金は、¥950 ◆茶碗蒸しには、ギンナンやシイタケの具を添える。 「市内には、茶碗蒸しが好きな人が多いんですよ」と地域に密着した気配りをにこやかに話す。 うな丼のほかにも、刺身ランチ、豚ぽんランチ、鶏照りランチや日替りランチなどが用意されている。 お客さんの年代は、20~80代で男女半々とか。 ◆長野県の出身。ホームグラウンドの北アルプスで、山小屋の仕事を経験したことがある。 そこで得た知識を業務に活かす。3000メートルの高地で、おいしくご飯を炊く方法? ムダにしない素材選びや、味付けとは? 手元にある食材で素早く、調理する方法は? 「山に行って、環境問題を始め良い勉強になりましたよ」と笑顔を見せる。 ◆趣味は写真撮影や登山、スキー、スイミングと幅広くこなすスポーツ・ウーマンである。 ところが、最近多忙のために、オンーオフの切り換えがままならないとか。 「一息つくころは、日付が変わっていますね」と残念そう。 好きな言葉は、「感謝・健康であること」 尊敬する人物は、多くの人に勇気と希望を与えたヘレン・ケラーさん。 「ヘレンさんもすごい人でしたが、その先生のことも尊敬しますね」と教養の一端をのぞかせる。(※1) 好きな花は、高山植物のエーデルワイスとコマクサ。 ◆内装は木のテーブルや椅子がソフトな印象を醸し出して、落ち着いた雰囲気。 定員は、カウンター席とテーブル席をあわせて28席。 広すぎず、狭すぎずの空間は宴会にも利用できる。 メニューには、馬刺しや、鶏、豚肉をアレンジして、お酒にもよく合う一品を揃えている。 ◆仕事の喜びは、お客さんからお誉めの言葉を掛けられるとき。 うなぎ料理を敬遠していた人から、「このお店のうなぎは、食べやすいわ!」 「さっぱりしていて、おいしい!」「また、来るわ!」 こんな賛辞を送られては、もてなす側も、「もちろん、うれしい」 これからの抱負は、 「お店をもっと多くの方に知っていただいて、おいしいうなぎを味わってもらいたい」と結んだ。 ■取材を終えて 調理場では、仕込みに余念がない店主の時田さんの後姿があった。 代わりに、語り手の大半を引き受けていただいた奥さま。 女性ならではの視点で、内助の功を発揮し店を盛り上げる。 なお、「ダイニングときた」を紹介してくださいました、うなぎ卸しの 「浜名亭」の社長にもお礼を申し上げます。 備考 (※1)映画「奇跡の人」では、ヘレン・ケラー(1880~1968年)役に、 パティー・デューク。女性家庭教師(サリバン)役に、アン・バンクロフト。 写真 (左)右下の赤い「鈴」に、作者の名が込められている。 (中)店舗付近の案内図。 (右)ランチの一例、格安のうな丼。 (写真提供・ダイニングときた) 掲載日付:2008/05/20
沿線ライター:キョンシーさん
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