みんなのオアシスちろりん村:京王八王子駅 街はぴライター 投稿記事

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みんなのオアシスちろりん村
【グルメ】【京王八王子】
キョンシー」さんによって書かれた記事です。
この記事は66はぴです。
みんなのオアシスちろりん村   みんなのオアシスちろりん村   みんなのオアシスちろりん村
▼「夏がくれば思い出す」あとに、「はるかな尾瀬遠い空」と続く。尾瀬のミズバショウを歌った「夏の思い出」(※1)は、日本人の心に染み込んだ唱歌のひとつ。京王八王子駅近くある「ちろりん村」では、かき氷の販売を始めた。メニューには、写真と「夏が来れば思い出す」のキャッチコピーが躍る。

▼オープンは平成元年。消費税がスタートした年。外装は健康、生命力の色を象徴する「赤」を基調にした。「よく居酒屋さんに、間違えられました」と店長の小林さんは、往時を懐かしむ。メニューは、①今川焼き②たこ焼き③焼きそばを三本の柱に据える。脇を固めるのが季節限定の商品。かき氷は5月から10月まで提供する。メニューのほとんどは、500円以下に抑えている。

▼日本気象協会の調べでは、アイスクリームは気温が25度。かき氷の場合、30度になったとき売れ出すという。ちろりん村で、かき氷の「荷動き」が活発になるのはGW明けから。心待ちにしているファンも多く、3つの主力商品に迫る勢いとか。例えば「豆あずき」 業務用の缶詰は用いず、手間隙かけて煮た豆を氷の上にまぶす。お客さんが、「他店では食べられない味」とほめてくれるそうだ。満を持してラインアップする、いちごミルクやパッピンス(韓国のかき氷)も売れ筋の商品に成長した。

▼お客さんの一人が、PRを買って出る。「八王子で唯一、100種類のメニューを誇る店」「かき氷のトッピングも出来るし、大好き」怒涛のように、ちろりん村をほめそやす。今川焼き(※2)にも同様のことが言える。シンプルな和菓子にも、創意工夫を凝らす。大事なのはモノを作る人。季節には、桜の葉を塩漬けしたものを添える。こうした目配りにセンスがうかがえる。

▼小林一枝さんは、妹さんと一緒に店を切り盛りする。「赤ちゃんからお年寄りまで・毎日行きたい、みんなの茶の間」をキャッチフレーズに店の発展、維持に力をつくしている。年齢層はさまざまだが、気楽に入っていけて、くつろげる。店内に咲くおしゃべりの花。なごやかさがある。店の魅力は、安い、うまいだけではないことも確かだ。

▼店内に一枚の絵が飾られている。近所で印刷業を営む、高橋寿美男(68)さんが94年に描いたものだ。日ましに変貌する地域の街並み。全国各地で異常渇水が続き、松本サリン事件が発生。同情するならカネをくれ/価格破壊/就職氷河期が流行語となり、携帯(移動)電話がブームになった頃であった。「今の時代を記録として、絵に残しておきたかった」創作の動機だった。

▼かき氷は削氷(けずりひ※3)として文献に名を留めるが、今川焼きのルーツとなった今川橋はとうにない。このお菓子が生まれたのは、18世紀末の江戸の神田。今川橋近くに元祖の店があった。場所にちなんで、今川焼きと呼んだのが定説とされている。樋口一葉は、「珍らしき客に好物の今川焼、たくさんたべろよと言う言葉が嬉し」と書いている。(※4)

▼「ちろりん村」の近くに、美容室「クルミ」がある。もうひとつの要となる「木」は?(※5)小林さんは、「鉛筆のように周りに木(気)を使い、もてなしの心(気遣い)で接していきたい」と目を輝かせて語った。今後の目標は「店を守り、続けていくこと」 「店の基本カラーの赤って、闘争心(やる気)が湧くでしょう!」来春には開店20周年を迎える。当日はチンドン屋さんを招いて、賑々しく盛り上げる構想を練っている。

▼油断大敵とはこのことだろう。写真のキャプションには、こまどり姉妹を提案した。他にもピンク・レディ、ザ・ピーナッツ、キャンディーズ、マナ☆カナの候補が上がった。ついには、お客さんまで巻き込み混線模様。ハートのエースが、見事に「大岡裁き」「明神町のキャンディーズ」で一件落着。「氷の微笑」がほぐれて、「微笑がえし」に。いつか笑い話に時が変える。(K)


備考
(※1)ラジオから流れたのは昭和24年5月
   (作詞・汀間章子 作曲・中田喜直)
(※2)地域により、大判焼き、回転焼きの呼称もある。
    最も古い呼び名は今川焼き。
(※3)奈良朝や平安時代の人々も主に貴族は、かき氷を賞味
    していたそうだ。
    清少納言や紫式部も、ファンだったという。
(※4)「大つごもり」明治27年の作品。
(※5)「チロリン村とくるみの木」人形劇 
    昭和31年~昭和39年放映のテレビ番組(NHK)

写真
店舗風景(左)
店内の風景画(中央)
明神町のキャンディーズ(右)
掲載日付:2007/05/15
沿線ライター:キョンシーさん
店名 ちろりん村
住所 八王子市明神町 3-24-1 
連絡先 042-646―6885
定休日 毎週火曜日 第2週の月・火・水曜日    
営業時間 11:30~19:00 
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